| 説教要旨 |
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説教の録音はこちらをご覧ください 「神によって生まれた人」 旧約 イザヤ書30章18～21節 新約 ヨハネによる福音書1章10～13節 〇「神は言われた。『我々のかたちに、我々の姿に人を造ろう』。…神は人を自分のかたちに創造された」（創世記1：26～27聖書協会共同訳）。 〇神様のお姿にられたわたしたちですが、神様によって作られたはじめての人アダムとエバは、神様の言いつけを破って罪に落ち、楽園を追い出されてしまいました。これが今生きているわたしたちの現実の姿です。 〇神様は、そのような憐れな人間を救い出すために、御子イエスをわたしたちと同じ人の子として地上にお送りくださいました。主はおっしゃいます、「わたしを見た者は、父を見たのだ」（ヨハネ14：9）。 〇「言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった」（1：10～11）。 〇主イエスはご自分がお造りになった地上の世界（自分の民）に来てくださいました。ところが民は、主を受け入れませんでした。「世は言を認めなかった」のです。 〇主イエスは、このことを「ブドウ園と農夫」のたとえで教えておられます。たとえに出てくる農夫たちは、貸してもらったブドウ園を自分のものだと勘違いしています。このブドウ園は自分たちのものだ、だから、だれにもこの実りは渡さない、と。 〇人間は、神様がお造りになったこの世界を自分勝手に支配しようとします。そして、神様の愛する御子イエスを十字架につけて殺してしまいました。 〇主のたとえに出てくるブドウ園の主人は、愛する息子を殺した農夫たちを殺します。当然のことです。ところが主イエスは、彼らを救おうとされます。ご自分を受け入れようとしない人々を救おうとされるのです。 〇主イエスはすべての人々を救うために地上に降りてきてくださいました。民は主を受け入れませんでしたが、主を救い主として信じた人々もいました。「言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた」（1：12）。 〇主は、主を救い主と信じる人々に神の子となる資格（権能）を与えられました。それは、わたしたちが神の子となる確かな約束を与えてくださったということです。もうあなたはわたしの子供だよ、と呼び掛けてくださっています。 〇ですから、わたしたちは、「天の父なる神様」、「アッバ父よ」と呼び掛けることが許されるのです。放蕩息子を抱きしめて迎え入れた父のように、神様はわたしたちを迎え入れてくださっています。 〇わたしたちはブドウ園の農夫と同じです。神様が支配しておられるブドウ園の中で生かされていながら、この世界が自分の作った世界だと勘違いしているのです。 〇世界はますます厳しくなっており、希望が持てない現実があります。それは神様を遠ざけたわたしたちの罪でもあります。 〇ヨハネ福音書のメッセージは、今生きているわたしたちに呼びかけています。切実な神様の言葉、主イエス・キリストのお言葉が聞こえてきます。 〇わたしたちは、主イエス・キリストを正しく知るということが求められています。正しく知るということは、主の十字架と復活が自分のためであったということを知ることです。 〇わたしたちは常に原点に戻らねばなりません。それは、わたしたちが神様によって造られた存在であるということです。ブドウ園の農夫は自分がブドウ園の主人であると勘違いしました。そのために、神様の愛する御子を十字架にかけて殺してしまったのです。 〇この農夫は自分を大きくし、神様をないがしろにしました。神様に返すべき収穫を独り占めにしようとしました。自分が神様によって造られたものであることを知らなかったからです。 〇「この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである」（1：13）。 〇わたしたちは「神によって生まれ」ました。「神の子となる権能を与え」られています。なんということでしょうか。なんという喜びでしょうか。 〇神様をないがしろにし、神様の祝福を独り占めしようとしていたことがどれほど大きな罪であったのか、明らかになります。 〇祝福は外からやってきます。与えられるのです。いただくのです。それは、わたしたちが神様の子供とされたからです。 〇神様はわたしたちを捕らえて離されません。わたしたちを愛し、愛しぬいてくださいます。それは、わたしたちが神様の子供だからです。 〇わたしたちが神の子であるということは、わたしたちが否定しても覆されることはありません。わたしたちは神様と主イエス様と固く結ばれているからです。神様が離されることはないからです。なんという幸い、なんという喜びでしょうか。 |
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